【実食レビュー】五島列島発・醤油と麹とあごだしのうま味の詰まった万能発酵調味料「あごだし麹」。簡単でおいしいヘルシー料理がすぐできる!
2020年に入ってすぐにコロナが広がり、巣ごもり生活早1年。ステイホームをどう快適に過ごすそうか、と考え続けています。おうち生活といえば、朝・昼・晩の3回の食事。趣味として楽しめばよかった料理は昔のこと。今は免疫力を落とさない質の良い食事を、パパッと作るための料理HACKを探す日々。今回、実食レビューするのは、いいことづくしの発酵調味料「あごだし麹」です。
▼こんな方々にオススメ
- 一人暮らしで自炊をしている人
- 子どものために化学調味料を避けたい奥様
- 奥様の負担を減らしたいと思っている旦那様
- 和食が好きな人
- 「発酵」にワクワクする人
- 「あごだし麹」とは?
- 「あごだし麹」がうまい理由
- 素材へのこだわり
- あごだし麹を使うメリット
- 実食! 大根ステーキを焼く
- 実食! 黄身のあごだし麹漬け
- 実食! 玄米焼きおにぎりを香ばしく
- まとめ
- 商品詳細
「あごだし麹」とは?
「あごだし麹」とは、醤油ベースの発酵調味料です。
発酵調味料と聞いてもピンとこないかもしれませんが、醤油や味噌、みりんやお酢などのおなじみの調味料も発酵食品。納豆やヨーグルトだけではなく、ほとんどの調味料も発酵して作られています。
素材の旨味や栄養を引き出す“発酵”というプロセス。時間がかかる工程なので、スーパーで売られているお手頃価格な商品の中には、味だけ似せて作られた「発酵風」調味料もあります。「しょうゆ風調味料」とか「みりん風調味料」のように“○○風”とちゃんと書いてあるんです。買う前に、ラベルの裏を見てみるのも、面白いと思います。
今回、食べた「あごだし麹」。
一行で説明するならば、「ちょっと甘めのとろっとしたうま味の濃い醤油」です。
「あごだし麹」がうまい理由
それは、素材のかけ合わせにあります。
原料の中心は、醤油と米麹。
2010年頃に「塩麹」が一大ブームになりました。塩と米麹を混ぜると旨味たっぷりの調味料が簡単にできる、というものです。これと作り方はほぼ同じで、醤油と麹を混ぜると旨味たっぷりの「醤油麹」ができます。
つまり、麹が旨味の宝庫なのです。
この二つの麹調味料、実は、旨味レベルでいうと醤油麹の方が強いです。塩をペロッとなめてもしょっぱいだけだけど、醤油をなめたらそれだけで美味しいですよね。それは醤油を作る工程で、すでに麹が使われているから。醤油麹という調味料は、すでにおいしい醤油に、追い麹をした旨味の爆弾なわけです。
さらにそこに、魚の出汁を加えたのが「あごだし麹」。これはおいしくないわけがない…。
素材へのこだわり
あごだしの「あご」とは、西日本の方言で飛び魚のこと。五島列島あたりの豊かな海が漁場です。ぴょんぴょんと海を飛び跳ねて運動する飛び魚は、脂肪が少なく、臭みも少ない。上品だけどコクが深い、というのが出汁の特長です。
あごだし麹には、焼いて香ばしさを引き出した焼きあごを使っているそう。
原材料で一番多くを占めている醤油は、すべて国産原料で天然醸造。天然醸造とは、本醸造方式であり、酵素を添加せず麹のみで作られており、化学的な添加物を入れていない時のみ言える言葉。あごだし麹は、1854年創業の歴史あるユウキヤ醤油(大分県)が製造を担っているので、こちらの醤油を使っているのだと思います。
あごだし麹を使うメリット
簡単においしく料理ができる、というのが最大のポイント。
例えば煮物を作るとき、味付けは塩と醤油と砂糖とみりんと酒などを入れます。
塩や醤油は塩分を、砂糖やみりんは甘味を、酒は旨味を出すので、バランスよく混ぜ合わせて、おいしい料理にしています。
あごだし麹は、これ一本で味が完成されています。
しかも、素材はピカイチで、腸内環境にも良い発酵食品。
かけるだけでおいしいので、ちょっと野菜を食べたいときに茹で野菜にかけたり、タンパク質を補いたいときに豆腐や納豆にかけたりと、あっという間に一品増やせるんです。
簡単でおいしい。これ、最強です。
実食! 大根ステーキを焼く
なんか野菜が食べたいな〜と思い、冷蔵庫を開けたら大根があったので、厚めに切って大根ステーキを作りました。
<材料>
大根1cm厚くらい、塩ちょっと、あごだし麹大さじ1くらい、ごま油少々
<料理ステップ>
1) 大根を切ります。塩をちょこっとすりこみます。
2) レンジで蒸します。800W3分くらい。蒸し器があるなら、蒸し器をお使いください〜。
※このレンジ蒸し器は100圴です
3)大根の粗熱が取れたら、袋に入れて、あごだし麹を入れて、モミモミ。一晩置いときます。
4)翌日、袋から取り出して、表面にごま油を少々垂らして、トースターで焼き目がつくまで。230度8分くらい焼いたかな。適当です。
完成!
液体につけていたわけではないので、中までは染み込んでいませんでしたが、塩加減がちょうど良かったので、結果オーライでした。
厚めに切った大根は、茹でただけだと水っぽいし、煮るのは時間かかるので、この料理法はオススメですよ〜。
食べごたえもあります。
実食! 黄身のあごだし麹漬け
料亭では、黄身の味噌漬けが出ると聞きます。黄金色に輝くねっとりした黄身を日本酒のアテにするとか最高でしょうね…。
今回は妄想料亭を実現すべく、黄身をあごだし麹に漬けてみました。
<材料>
黄身1個分、あごだし麹適当
<料理ステップ>
1) 黄身を小さめな器に入れます。
2) あごだし麹を黄身の周りが囲まれるくらい入れます。
3) 落としラップをして、数日放置。
完成です。
うううううまい…。
ねっとり濃厚。
切ると、もっちりとしていて、表面はキラキラと輝きます。生卵のときとは、全く違う食べものです。至福。
見た目はしょっぱく見えるんですが、このまま食べてちょうどいい塩加減でした。醤油で漬けると塩辛くなると思いますが、あごだし麹だと味付けがちょうどいいです。
実食! 玄米焼きおにぎりを香ばしく
玄米のおにぎりを、焼いてみました。大根ステーキの時もそうでしたが、シンプルな素材を簡単に美味しくできるというのが本当に便利です。
<材料>
おにぎり、油(今回は米油を使いました、菜種油や白絞りごま油も可)、あごだし麹
<料理ステップ>
1) おにぎりを握る
2) 油多めにフライパンに入れて、温まったら中火でおにぎりを焼く
3) 片面ひっくり返りして、両面に焼き目がつくまで
4) あごだし麹を塗ってちょっとだけ焼く(早めにこれやると、焦げる)
完成!
油多めにするとパリッと感が出て、一層美味しいです。私はあごだし麹を早めに塗ってしまったので、ちょっと焦げています。
次回はもっときれいに作るぞ!
オーブントースターで作ることもできます。
そのままでおいしいので、豆腐にかけたり、うどんと和えたりもしました。
まとめ
開封してからも、ゆるやかに発酵は続いていて、味に深みが増していきます。麹菌が生きているんだな〜と感じられるのも、魅力的なところ。私が発酵を好きになったきっかけは、友人にゴリ押しされて醤油麹を作ったことなんですが、本当に楽チンで美味しいことに感動しましたね。
一人でも多くの方に、料理を楽チンにして負担を減らしてもらいたいものです。
いざ、発酵ワールドへゴー!