[ Yamabukiの食と旅と体の探究ブログ ]

ハロー。ここは「食と旅、ときどき病気」について語る30s女の小さな部屋です。素敵な食べもの、国内外の旅記、影響力のあった読書、肝臓まわりの体験記がブログのトピックです。うまい例えを言えたときにテンションが上がります。

【BOOK】ブレイン・プログラミング(アラン・ピーズ&バーバラ・ピーズ)

お題「我が家の本棚」

脳の設定を変えれば、
人生は自動的にうまくいく。


書籍タイトル:ブレイン・プログラミング
著者:アラン・ピーズ&バーバラ・ピーズ著/市中芳江 訳
出版社:サンマーク出版(2017.08.10初版発行、2017.08.30第二版発行)






1) 脳のプログラムは、好きなように設定できる

目標を定めると、意志の力に関係なく、自動的にその道を進むようにできる。
本書は、脳の設定方法が具体的に記された取扱説明書のようなものです。

この本を読む前の私は、「ネガティブな性格も、それに基づく人生も変えたいのにできない。意志が弱いからだろうな…」と、思い続けてきました。でも著者は、誰でも好きなように変えることができ、自動的に夢も叶うようになると言います。さらに、意志の力は関係ない、とも。

そんな方法があるのだろうかと半信半疑でしたが、読み終わって納得しました。今は、学んだ方法にしたがって、脳をプログラミングしている最中です。

2) 情報を脳に伝える神経“RAS”を利用する

脳プログラミングでキモとなるのが、 “RAS” (Reticular Activating System)という脳内神経
私たちが目や耳で得た大量の情報は、すべてが脳に伝わっているわけではありません。RASを通して、必要だと判断されたものだけが通過できます。脳は濾過された情報をもとに、どう反応するのかを決めて、体に指令を出しているのです。またRASには探索機能も備わっていて、目的地を定めたら到達するための道を探すように動き始めます。

今回、注目すべきはRASのフィルター機能とGPS機能の2つです。

変わりたい私にとって必要な情報を、これまでの私の判断基準でRASが捨てていたら? 
目的地がなければ、RASは迷ってしまうのでは? 

はい、その通りです。「思うままの人生を送るために脳を設定する方法」というのは、RAS神経システムのクセを逆手にとって利用することでした。

3) 脳プログラミングの具体的な方法

以下が、具体的なプログラミングの方法です。

Step1:やりたいこと、手に入れたいもの、なりたい自分を紙に書く。

思いつくものは全部出す。
ひとつだけ、必ず守らなければならないことは、この時に「できるかどうか」を一切考えないこと。「やりたい」という気持ちに忠実になってください。

『これまで生きてきて、何よりも楽しかったことは何だろうか。いい機会さえあれば、お金なんかもらえなくても、喜んでできると思えることは何だろうか。』


Step2:書いたリストをA,B,Cの3段階に分ける。そして、優先順に番号をつける。

A /近いうちに達成できると思うこと、今の自分に最も大事だと思うこと

B /大事ではあるが、達成しようと決断する前に考える時間が欲しいこと

C /やってみたいと思うけれど、A・Bに比べるとそこまでの意欲ではないこと

このやりたいことリストが、これからの人生の方向を決めていく基準となります。


Step3:各リストを具体的に噛み砕いて書き、期限を決めて、目標にする。

具体的に書くコツは、達成した時に得られるものを書くことです。

・いつまでに(年月日、時間)
・どれくらいの規模で(金額、量)
・どんな形、色、寸法のものを手に入れるか


NG例「ステキな家を持つ」
OK例「寝室が4つあり、庭に熱帯植物が生茂る煉瓦造りの家。北東向き。気候が温暖な土地で、100メートルほど歩けばビーチに出られる。そんな家を今から3年後までに欲しい」


次に、リストごとに実現する期限を設けます
期限を定めるコツは、現実的に達成できそうな期間で、短めに設定すること。目標が大きくて、期限も長くなってしまう場合は、小さな目標に区切って期限を切ります。

また目標は、必ず肯定する言葉で書いてください。
「○○しない」などの否定語で書かないこと。見ることができる状態でないと、脳はイメージできません。「しない」という状況は、ないのだから存在しない。脳がイメージできる目標にするということがポイントです。なので、実現できた状態を擬似体験することも効果的です。


NG例:タバコは1日1本しか吸わない。
OK例:ノンスモーカーになる。(→ノンスモーカーになった自分を想像できる)


Step4:視覚化して、毎日見ること。

リストが完成したら、上位10ほどを紙に書きます。
実現後のイメージに合う写真やイラストを添えて、壁に貼ったり、待ち受け画面にしたりして、毎日見ます。


4) できるか、じゃない。「やりたいか」

「できること」と「やりたいこと」。
この違いを頭でわかっていても、やりたいことだけを見つめる作業は、思いのほか難しいです。なぜなら社会で働く大人は、会社や上司やクライアントから、常に実現性を求められているので、反射的に「いつまでにできるか」を考えてしまうからだと思います。

やりたいことリストは、今できなくていいのです。著者は、本当に望んでいることは始めてからわかってくるものだとも言っていますので、最初の目標設定は気楽にやりましょう。「真のやりたいことを書き出さなければ」とプレッシャーになりすぎて、結局行動しない事態を避けるために。

5) 恐怖や不安もプログラムのせいだった

新しく始めようとするときに立ちはだかるのは、恐怖や不安という負の感情です。
「失敗したくない」「恥ずかしい思いをしたくない」と、安定した現状を守ろうとします。この感情も、脳のプログラムによって引き起こされていることでした。

「怒られたらどうしよう」「バカにされたらどうしよう」など、やる前からうまくできない自分をイメージすると、RASはその姿を目的地として動きます。恐怖は、望まないことを考えるときに起こる反応です。恐怖を視覚化すると、不安が募ります。うまくできない自分を想像するから、恐怖や不安が呼び起こされていたのです。


『熱意や自尊心、決断力、自信は、すべて積極的な考え方から来る習慣である。物事を先に引き延ばしたり、否定的な見方をしたり、不平不満を言ったりするのも、同じように、消極的な考え方から来る習慣にほかならない』


6) 後ろ向きの思考の解消法

解消法をお伝えする前に、まず共有したいのが、後ろ向きの思考回路はあなたのせいではない、ということ。

私たちの大半は、子供の頃から消極的な言葉を浴びて、育ってきたのではないかと思います。

「それはダメ」「早くして」「片付けないと捨てるよ」「勉強しなさい」

そのような言葉によって、消極的な反応や習慣が身につきます。親のせい。学校のせい。育ってきた環境のせい。

そうです、その通り。

それに気づいた私たちが、次にやることは、これまで述べてきた方法で、自分好みに脳を上書きすることです。


一歩進もうとすれば、過去の経験や記憶が発生源となり、不安や恐怖が現れます。
これまでの消極的な習慣を変えたいなら、どうか退かないで。これは脳のクセによるものだと客観的に捉えて、「感謝される自分」「褒められる自分」「尊敬される自分」など成功した自分の姿をイメージしてください。そうすれば、RASが自動的にそうなるように道を探してくれます。

それから、前に進もうとするときに周囲から拒絶されるのは当然である、と知っておくことも役立ちます。断られないことなんて、まずありえません。

経済学者のパレートさんが発表した統計的法則『80:20の法則』によると、手にする利益の80%は、行動の20%から生み出されているといいます。つまり、行動したことが100%まるまる実ることはあり得ないということ。動いた分の20%しか実にならないのです。残りの80%は断られたり、無視されたり、結果に結びつかなかったりするのでしょう。

初めから拒絶されても当然なのだ、と思ったら、過度な期待はせずに、たくさん行動しようと思ったり、切り替えが早くなれたりしませんか? 

もし落ち込んでしまったら、「いつまでに元気になる」と期限を決めて区切るようにしましょう。


7) 自分の責任で、人生を動かせる時代

私たちは幸運にも、自分が動けば、自分の人生を動かせる時代に生きています。
大戦中でもないし、国も崩壊していない。衣食住を確保でき、自分自信で決められるのです。生まれた時からこの状況だから、私はこれが当たり前だと思ってしまっていました。祖父や祖母の時代、父母の時代は、これほど自由ではなかったことでしょう。

自分で選択できる時代に生きていることをありがたいと、時間軸の中で俯瞰して捉えよう。目の前の恐怖に怯えたままでいないで、勇気を出そう。人生を、好きなように変えていこう。そう前を向ける本でした。


『頭のなかで考えたことを、心から信じられるなら、人はそれがどんなことでも達成できる』ナポレオン・ヒル






実践!本のとおりにやってみました

本に書いてあった通りに、「やりたいこと」をたくさん書き出しました。

ABCの段階に分けて、上位10コを抜粋しました。

達成した後に手に入れたいものや姿が視覚的にイメージできるように、
それぞれの目標を具体的に書き直し、期限を決めました。

脳が良い感じに錯覚するために、写真をたくさん選んでPPTにまとめました。

f:id:mugmum:20210124001533p:plain
やりたいことリスト ベスト10!


・・・ここまで1週間かかりました。OMG...

かかりすぎって思うけれど、全然、先に進まなかったのです。



最も難航したのが、「目標のイメージに合う写真を選ぶ」という作業。


「あれ・・・? 目標のイメージが・・・できない・・・?」


そうなんです、イメージができなかったのです。
さらに、致命的なことに気がつきました。



「見てみたい」「知りたい」という好奇心が私の原動力であって、
行った先で、
「何を得たい」「どうなりたい」を定めてこなかった、自分に!!


いろいろ見聞きして満足はするけど、
「手にしたもの」が少なかったのは、
これまで目標を設定してこなかったからだと、今、気がつきました。


はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ。


それに、なかなかイメージできないものは、
「やりたいこと」ではなく、「やらなければならないと思っていること」の可能性もあります。


うーん、「やりたいこと」は、大人になると、かなり奥深くにしまわれているようです。

これから、視覚化したベスト10を部屋の壁に貼って、
毎日瞑想して、本当にやりたいことなのかを問うていこうと思います。



お題「我が家の本棚」