【実食レビュー】海と山に恵まれた佐賀で栄養豊富に育った「奇跡のれんこん」。糸引く新鮮さとシャクふわもちの食感の宝庫
食のPRイベントの会場でお話しした女性に、「私の住んでいる場所はれんこんが名産でね、新鮮なれんこんは本当においしいんだよ」と言われたことが、ずっと耳に残っていました。他の話もしたのに、このワンフレーズしか覚えていない…、食いしん坊…。
今回、ラッキーにも佐賀県の「奇跡のれんこん」を食べるチャンスをいただいたので、色々試してみたいと思います。
▼こんな人におすすめ
- れんこんが大好きな人
- 普段はれんこんを食べない人
- れんこん料理のバリエーションが欲しい人
- お取り寄せが好きな人
- れんこんって…何?な人
私の働くレストランでは、ケールや芽キャベツ、ビーツなどの西洋野菜が中心です。れんこんを見たことがなかったので調べてみると、日本と中国でしか食べられていないみたい。沼地で育てるれんこんは、水が豊富な場所でないと栽培できないだろうし、改めて日本は食の豊かな国なのだと実感しました。
奇跡のれんこんとは?
佐賀県の有明海の近く、ミネラル豊富な海風と名峰天山からの山風に囲まれた豊かな土地にある「潮風ファーム」で育てられた、れんこん。「奇跡のれんこん」という名前は、その大きさから由来しているそうです。
たしかにスーパーで、ちんまりとパッキングされたれんこんと比べると、のびのびしています。
泥つきで送られて来るのもうれしいです。野菜の鮮度を保つには、泥がついていた方がいいですもんね。
この「泥」ですが、美味しいレンコンを育てるために徹底してこだわられています。
(1)収穫後に土壌の検査をする
(2)検査データをもとに土の栄養価を計算する
(3)有機肥料(魚粕・骨粉)を独自に配合
肥料は猫が食べにくるくらい、おいしいみたいです(笑)。
農家さんの中には、土を食べて確認する人もいると聞いたことがありますが、野菜が育つ環境自体が人体や動物に無害であるというのは、食べ物を選ぶ上で大切な視点だと思います。
泥づくりもさることながら、収穫にもこだわりが。
朝に収穫し、一つひとつ確認しながら発送まで手作業でしているそうです。今は2月。まだ寒い季節だし(しかも気温の低い朝)、水の中から収穫したり、洗浄したりするなど、体が冷える環境での作業は決して楽ではないでしょう。
本当にありがとうございます!
スライスれんこんのきんぴら「シャクシャクの歯触りが楽しい」
届いたその日にさっそく食べてみました。
れんこんのサッとキンピラです。
泥を落としてから、薄くスライスにして、ごま油と鷹の爪を入れて熱したフライパンへ。
15秒くらい炒めてから、酒1・みりん1・醤油1の比率で入れて、水分が飛んだら完成!
3分くらいでできあがりました。
食べて驚いたのが、糸引きです。
薄く重なっているレンコンをハシで持ち上げると、繊維が伸びたような細い粘り気があります。食べると、表面はチュルっとしていて、歯応えはシャクシャク。
スライサーで薄くスライスしているぺらぺらの1枚でも、存在感があります。
『やさい塾』という野菜料理の本によると、新鮮なれんこんは糸引きするみたい。
サッと炒めただけなのに、あっという間に食べきってしまいました。
れんこん団子のお手軽スープ「ふわもち感がホッとする」
次はすりおろして、れんこん団子にしてみました。
生のままをすりおろして、片栗粉少々と塩胡椒。
このままでいいけれど、青のりも追加しました。
ものすご〜くお手軽に、インスタントのスープにお湯を入れてから、れんこん団子を落としててレンジで1分。
インスタントスープなのに、れんこん団子を入れたことで、自分で作ったかのような仕上がり。よし。
もちもちが好きな方は、れんこんを下茹でしてからすりおろしてお団子にすると、もっちり感がアップします!
韓国風ハンバーグ トッカルビ「アクセントで満足感アップ」
トッカルビは、牛肉の濃い味つけのハンバーグ。
ごはんも進むし、ビールのおつまみとしても合う味です。
今回は豚挽肉に変更して、細かく刻んだれんこんを混ぜ込みます。
レシピ参照
www.lettuceclub.net
小さくしたからこそアクセントとして役割を発揮してくれ、松重豊さん(←好き)のような名脇役に。
入ってないトッカルビより、ずっと完成度の高い一品になりました。
今度は刺身で食べたいぞ
刺身で食べてみたいなと思って、薄切りにもしてみたのだけれど、私にはちょっと繊維ばっているように感じられたので、加熱することにしました。収穫の時期が影響しているのか、単に私が刺身に適する柔らかい部位を間違えて料理しちゃったのか…、謎。
今度はちゃんと確認して、れんこんの刺身を食べてみたいです。