[ Yamabukiの食と旅と体の探究ブログ ]

ハロー。ここは「食と旅、ときどき病気」について語る30s女の小さな部屋です。素敵な食べもの、国内外の旅記、影響力のあった読書、肝臓まわりの体験記がブログのトピックです。うまい例えを言えたときにテンションが上がります。

【実食レビュー】海と山に恵まれた佐賀で栄養豊富に育った「奇跡のれんこん」。糸引く新鮮さとシャクふわもちの食感の宝庫

f:id:mugmum:20210221124427j:plain


食のPRイベントの会場でお話しした女性に、「私の住んでいる場所はれんこんが名産でね、新鮮なれんこんは本当においしいんだよ」と言われたことが、ずっと耳に残っていました。他の話もしたのに、このワンフレーズしか覚えていない…、食いしん坊…。

今回、ラッキーにも佐賀県「奇跡のれんこん」を食べるチャンスをいただいたので、色々試してみたいと思います。



▼こんな人におすすめ

  • れんこんが大好きな人
  • 普段はれんこんを食べない人
  • れんこん料理のバリエーションが欲しい人
  • お取り寄せが好きな人
  • れんこんって…何?な人



私の働くレストランでは、ケールや芽キャベツ、ビーツなどの西洋野菜が中心です。れんこんを見たことがなかったので調べてみると、日本と中国でしか食べられていないみたい。沼地で育てるれんこんは、水が豊富な場所でないと栽培できないだろうし、改めて日本は食の豊かな国なのだと実感しました。




奇跡のれんこんとは?

佐賀県有明海の近く、ミネラル豊富な海風と名峰天山からの山風に囲まれた豊かな土地にある「潮風ファーム」で育てられた、れんこん。「奇跡のれんこん」という名前は、その大きさから由来しているそうです。

たしかにスーパーで、ちんまりとパッキングされたれんこんと比べると、のびのびしています。


f:id:mugmum:20210221124308j:plain
いらっしゃい! 「奇跡のれんこん」さん

泥つきで送られて来るのもうれしいです。野菜の鮮度を保つには、泥がついていた方がいいですもんね。


f:id:mugmum:20210221124514j:plain
細かい泥がついたままきました


この「泥」ですが、美味しいレンコンを育てるために徹底してこだわられています。

(1)収穫後に土壌の検査をする
(2)検査データをもとに土の栄養価を計算する
(3)有機肥料(魚粕・骨粉)を独自に配合



肥料は猫が食べにくるくらい、おいしいみたいです(笑)。
農家さんの中には、土を食べて確認する人もいると聞いたことがありますが、野菜が育つ環境自体が人体や動物に無害であるというのは、食べ物を選ぶ上で大切な視点だと思います。



泥づくりもさることながら、収穫にもこだわりが。
朝に収穫し、一つひとつ確認しながら発送まで手作業でしているそうです。今は2月。まだ寒い季節だし(しかも気温の低い朝)、水の中から収穫したり、洗浄したりするなど、体が冷える環境での作業は決して楽ではないでしょう。
本当にありがとうございます!




スライスれんこんのきんぴら「シャクシャクの歯触りが楽しい」

届いたその日にさっそく食べてみました。

れんこんのサッとキンピラです。

泥を落としてから、薄くスライスにして、ごま油と鷹の爪を入れて熱したフライパンへ。
15秒くらい炒めてから、酒1・みりん1・醤油1の比率で入れて、水分が飛んだら完成!
3分くらいでできあがりました。

f:id:mugmum:20210221124354j:plain
シャクシャクの食感。薄切りスライスれんこんのきんぴら。


食べて驚いたのが、糸引きです。

薄く重なっているレンコンをハシで持ち上げると、繊維が伸びたような細い粘り気があります。食べると、表面はチュルっとしていて、歯応えはシャクシャク。
スライサーで薄くスライスしているぺらぺらの1枚でも、存在感があります。

『やさい塾』という野菜料理の本によると、新鮮なれんこんは糸引きするみたい。

サッと炒めただけなのに、あっという間に食べきってしまいました。




れんこん団子のお手軽スープ「ふわもち感がホッとする」

次はすりおろして、れんこん団子にしてみました。

f:id:mugmum:20210221124410j:plain
すりおろしたれんこんに片栗粉と青のり、塩を少々
f:id:mugmum:20210221133918j:plain
白と緑。キレイめカラーです

生のままをすりおろして、片栗粉少々と塩胡椒。
このままでいいけれど、青のりも追加しました。

ものすご〜くお手軽に、インスタントのスープにお湯を入れてから、れんこん団子を落としててレンジで1分。

インスタントスープなのに、れんこん団子を入れたことで、自分で作ったかのような仕上がり。よし。


f:id:mugmum:20210221124451j:plain
ふわふわれんこん団子のお手軽スープ

もちもちが好きな方は、れんこんを下茹でしてからすりおろしてお団子にすると、もっちり感がアップします!




韓国風ハンバーグ トッカルビ「アクセントで満足感アップ」

トッカルビは、牛肉の濃い味つけのハンバーグ。
ごはんも進むし、ビールのおつまみとしても合う味です。
今回は豚挽肉に変更して、細かく刻んだれんこんを混ぜ込みます。



f:id:mugmum:20210221124544j:plain
飾りの薄切りれんこんは、もののけ姫のこだまっぽくてキュート
f:id:mugmum:20210221133930j:plain
断面から、れんこんが顔をのぞかせています


レシピ参照
www.lettuceclub.net



小さくしたからこそアクセントとして役割を発揮してくれ、松重豊さん(←好き)のような名脇役に。

入ってないトッカルビより、ずっと完成度の高い一品になりました。

f:id:mugmum:20210221124550j:plain
黒豆醤油の菊醤とわさびで食べたら、めちゃウマでした

今度は刺身で食べたいぞ

刺身で食べてみたいなと思って、薄切りにもしてみたのだけれど、私にはちょっと繊維ばっているように感じられたので、加熱することにしました。収穫の時期が影響しているのか、単に私が刺身に適する柔らかい部位を間違えて料理しちゃったのか…、謎。

今度はちゃんと確認して、れんこんの刺身を食べてみたいです。




まとめ

薄切りだとシャキシャキ、
厚切りだとシャクシャク、
すり下ろすとふわふわ、
下茹でしてすり下ろせばもっちり、
タテに切って煮るとホクホク。

遠くを見通すという意味で、縁起がいいとされる穴もかわいいし、
切り方だけでいろんな食感と味が楽しめるれんこんは野菜のエンターテイナー

新鮮で栄養たっぷりの佐賀県有明海の「奇跡のれんこん 」。
おめでたい席にもいいですね!


お題「簡単レシピ」