[ Yamabukiの食と旅と体の探究ブログ ]

ハロー。ここは「食と旅、ときどき病気」について語る30s女の小さな部屋です。素敵な食べもの、国内外の旅記、影響力のあった読書、肝臓まわりの体験記がブログのトピックです。うまい例えを言えたときにテンションが上がります。

【実食レビュー】自然栽培の柿酢はキラキラ琥珀色。そのまま飲めるまろやかな酸っぱさ(愛媛県産)

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この写真、化粧品ではありません。
柿酢、そうお酢です。
今回は自然栽培の柿酢を実食レビューしました。


…実はわたし、数年前までお酢が苦手でした。
酢昆布も、酢の物も、お酢ドリンクも、すっぱいものはできれば避けたい。

でも今は、お酢への苦手意識にまったくなくなりました。
私が苦手だったのは、すっぱさが際立っていた味だと気がついたからです。

酸味が控えめのお酢があると知り、お酢の上手な使い方を知ると、自分ですっぱさをコントロールできるようになり、すっぱいカテゴリーとの付き合い方がガラリと変わりました。

いったん好きになると不思議なもので、今ではお酢を好んで使っています。



▼こんな人におすすめ

  • お酢を積極的にとりたいなと思っている人
  • 柿酢って柿の味がするのかな?と気になる人
  • お酢があんまり得意じゃない人
  • 酢の物以外の使い方が浮かばない人
  • 無農薬と聞いて心躍る人


この自然栽培の柿酢はまろやかな酸っぱさなので、酢ニガテさんも、酢ダイスキさんも、楽しんで味わえると思います。

では、ご紹介します。


陽の光にきらめく琥珀色のお酢

今回届いたのは、30mlの小瓶。
包みを開封して真っ先に思ったのは、色について。

琥珀色がとってもきれいだなぁ」

太陽の光にかざすと、小麦色ガールのように、よく似合う。


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透明オレンジカラーがきれい〜〜〜〜〜

直射日光をずっと浴びさせるわけにはいかないので、陽にさらしたのは撮影時だけですが、透明でキラキラ光るオレンジワインのようで、ずっと眺めていられます。パッケージの装飾が一切なくとも、化粧品や香水のような商品の存在感を感じました。惚れ惚れ。

この後、何カットかグラビア撮影しました(笑)。

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パチリ。


<商品詳細>
原材料名:柿(愛媛県産、自然栽培)
酸度:4.5%
産地:佐賀県
内容量:300ml
保存方法:直射日光を避けて保存してください

www.azabuorganic.com


<商品ポイント>

  • 原料に農薬、無肥、除草剤を一切使わない「自然栽培」で育てた柿だけ
  • オーガニックストア麻布島崎屋の自社ブランド『地楽(ちらく)』

そのままで飲める優しい酸味

まずはそのまま、スプーンに乗せて一口飲んでみました。
しっかり酢です。でも、まろやかでじんわり飲めます。

もちろん、柿の味はしません。もし柿の味がするならそれは、発酵途中だということ。



柿酢になるには、2段階ステップがあります。

(1)まず、甘い柿はお酒になります。
酵母菌が甘い柿の糖分を食べて、アルコールと炭酸ガスを出し、お酒にするのです。

(2)その次に、柿のお酒は柿酢になります。
酢酸菌が柿酒のアルコールを分解して、酢酸を作り、お酢にするのです。


柿が、柿酢になるまでのロングジャーニーを4行でご紹介しました(笑)。



この柿酢、あまりにすんなり飲めたので、「あれ、お酢ってこんなに飲みやすいものだったっけ?」と思い、穀物酢をひとスプーン飲んでみたら、速攻でむせました。


うん、自然栽培の柿で作った地楽の柿酢はまろやかです。




柿酢をアレンジして楽しんで食べよう

お酢の上手な使い方、それは酸味以外と合わせることです。

味の基本的な構成要素に「五味」という考え方があります。
甘味、塩味、苦味、うま味、そして酸味。

酸味をうまく生かすには、酸味一本勝負!よりも掛け合わせた方がより美味しくなるのです。


&甘味「柿酢と麹甘酒の冷たいドリンク」

麹の甘酒が大好きです(酒粕の甘酒じゃなくってね)。

ごくごくと一気に飲んで、飲み干して、「ぷはっ」となった後に、ワンテンポ遅れてブワッと甘さが押し寄せる感じがたまりません。舌がゆっくり甘さを感じるからなのか、一気に押し寄せて来ると、かなり甘い。

この甘さのキレをよくしたいなと、柿酢を大さじ1杯混ぜてみました。


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柿酢をちょっと入れて
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甘酒を注ぎます
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上部のオレンジ層が柿酢。飲む前に混ぜます

これが正解!
後味の強烈な甘さがキリッとして、新しいドリンクになりました。





&うま味「10秒で和風フレンチドレッシング」

ドレッシングは手作りが、本当においしい。
とはいえ、めんどうくさいと続かないので、一瞬で作る方法をシェアします。


まず、大さじ一杯のオイルをボウルへ。
その後、大さじより気持ち少なめのお酢を加えて、塩と胡椒、隠し味にちょこっとのお醤油。

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オイルと酢、塩と醤油を入れます


これをスプーンでガーッつと混ぜるだけです。
とろりとしたら、完成。10秒くらいでできます。

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最初は透明で調味料がバラバラですが、
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一気に混ぜると、混ざって白濁します。完成!

ボウルに好きな野菜を入れて、できたばかりのドレッシングを和える。
かけるではなく、和えるがポイント。
塩分控えめでも、全体に味がまわってくれます。


私のお勧めは、MCTオイル、柿酢、マルドンの塩、菊醤という黒豆醤油で作るドレッシング
調味料はこだわっている方です。だって調味料がおいしいと、料理が勝手に美味しくなるから。

自分で作ると、「油・酢・塩・隠し味のうま味」を選べるのも楽しいです。
この隠し味を色々変えれば、バリエーションはどんどん広がります。


例えば、味噌とか。
豆板醤、海苔の佃煮、ねり胡麻、チーズ、アンチョビ…。
旨みの強いものを、ちょっぴり入れてみる。お酢が味を締めてくれるので、成り立ちます。
楽ちんでうまい、これ最強。




&塩味「和えるだけのザワークラウト

いやはや、これまた簡単な逸品を。
ザワークラウトはドイツ料理の名脇役、ソーセージの横に鎮座する酢漬けキャベツのことです。

本場では、お酢を入れるのではなく、キャベツを乳酸発酵させることで酸っぱくします。
冬場はできあがりまでに1週間かかるので、今回はお手軽に柿酢で作りましょう。

キャベツを千切りにして、塩をふり、揉み込みます。

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もっと細切りにすれば良かった、しまった。


10分くらいおくと、水分が出てくるので、絞って水気を切ってから、柿酢を大さじ1杯くらい。
量は適当です。自分がおいしいと思う塩加減、お酢加減を、ええ加減で整えてださい。


ドライレーズンを入れたり、本場にならってキャラウェイシードやディルシードを入れたりしてもいいかも。
オイルをかけると、マリネになります。

コテッとした肉料理に抜群に合いますよ。

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肉がなかったので、タンパク質役は目玉焼きとチーズパン。

&苦味「深煎りのコーヒーをマイルドに」

最後は、苦味。

苦い食材がおいしいと思えるのは、大人になったから。
子どもの舌は苦味を敏感に感じるので、おいしいと思えないのです。

山菜、クレソン、パセリ、パクチー、ゴーヤ、ピーマン、ししとう、茗荷、秋刀魚、パクチー、春菊、セロリ、ケール、コーヒー。

ね、大人が好きで、子どもが嫌いなものばっかりでしょ(笑)。

今回は、初挑戦。
深煎りの苦味の強いコーヒーに柿酢を小さじ一杯入れてみました。


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苦いコーヒーに、柿酢をビビディバビデブ〜します

これが、結構いけました。美味しかったんです。

酸っぱさは感じず、代わりに苦みが少し和らいで、甘味を感じました。

おおお〜、これは大発見。

調べてみると、ロシアやイタリアではレモンの薄切りをコーヒーに入れるレモンコーヒーというのもあるそう。

浅煎りのコーヒーでやると、酸っぱさが増して、レモンティーみたいになったりするのかもしれませんね。コーヒーの王様と言われるブルーマウンテンは、苦味・酸味・甘味・コクのバランスが良いことで知られていますが、安い深煎りのコーヒーにお酢を足すと、なんちゃってマウンテンのできあがり。

香りとかは足りないですけど、やってみる価値はありますよ(ミルクは入れちゃダメよ、分離するから)。
お試しあれ。




料理を選ぶお酢

希少な自然栽培の柿が原材料だけに、お値段がはります。

この柿酢を煮物に使ってしまうのはもったいないと思っちゃう。

私の場合はダボダボと使う料理の場合は穀物酢を、酢の味を生かしたい場合はこの柿酢をと、使い分けています。
もしもめんどうくさかったら、「手作りドレッシング専用」とか「飲む酢」と決めちゃってもいいかも。



まとめ

自然のままに作られた柿酢は、琥珀色で美しく、穏やかでやさしい酸味。
自然栽培の農作物自体、なかなか見つけることが難しいのに、お酢にしてくれるなんてさすがオーガニックストアのオリジナルブランドだなと思います。

この貴重なお酢、ぜひ実際に見て、感じて味わってほしいです♪

www.azabuorganic.com




お題「こだわりレシピ」