【実食レビュー】甘いと評判の淡路島の玉ねぎを、生で、ジャムで、チップで。3種の調理で味わう
玉ねぎは、いつもおうちにあります。ないと、なんだか物足りない。
ニンニクや生姜と同じく、味を引き立ててくれる香味野菜のひとつです。
今回は、玉ねぎの名産地・兵庫県の淡路島産のものを、3種の調理法で食べてみました。
▼このような方にオススメです
- 玉ねぎが好きな人
- 玉ねぎの料理バリエーションを広げたい人
- 玉ねぎの万能さをリスペクトしている人
私の職場はキッチン。「玉ねぎ30個むいておいて〜」と、言われ慣れている人です。
水をはったボールに大量の玉ねぎをドサドサ入れて、てっぺんとおしりをカットしてから、少々放置。
すると、水が皮に浸透して皮がむきやすくなります。皮むきTIPSです。ふふ。
レストランでは、季節の野菜が主役になります。
1月の冬の時期なら、ほうれん草、ブロッコリー、白菜、キャベツ、水菜、かぶ、大根など。
意外と、葉野菜が多いのですよ〜。
しかし、玉ねぎは1年中お店にいます。美味しさの土台である玉ねぎは、なくてはならない存在。
淡路島や北海道・佐賀県など主要産地が季節交代で育ててくれるので、通年で手に入るのです(ありがとうー!)。
今回、食べたのは兵庫県の小さな島・淡路島産の玉ねぎ。
いつも隣にいてくれる友達のような存在の玉ねぎに向き合うべく、「生・焼く・揚げる」の3タイプで味わいました。
- 淡路島の玉ねぎの特長は?
- そのまま生で「オニオンスライス」
- 加熱して「芯だけのオニオングラタンスープ」
- 加熱して「オニオンマーマレード」
- 揚げて「オニオンチップのギリシャ風ディップ」
- すりおろし以外の食べ方で楽しんだ
- まとめ
淡路島の玉ねぎの特長は?
『あさひ・サン・ファーム』から、特別栽培玉ねぎ(品種:ターザン )3kgが届きました。
特別栽培というのは、化学肥料や化学農薬を少なくして育てる方法です。
<詳細>
品種:黄玉ねぎ(なかて品種:ターザン)
量:3kg(12個)
収穫時期:6月上旬
農薬:化学農薬。兵庫県の基準の半分以下
肥料:有機肥料。兵庫県の基準の半分以下
残留農薬:不検出
放射線物質各種分析検査:検出なし
大きさは250g程度の中玉。こぶしくらいの大きさの、ツヤっとまるい見た目です。
淡路島では、資源循環型農業を100年以上続けているそう。
畑は、一種類の野菜をずっと育てていると、土の中の微生物の種類が減って、作物も採れなくなってきます。
「もっとたくさん収穫しよう!」と化学肥料や化学農薬を使うと、初年度はたくさん取れても、だんだん土が弱ったり、害虫が増えたりする。それに対抗しようとして、肥料や農薬の使用量は増えていく…。
レッドブル飲んでパワーを絞り出す徹夜仕事のようです。
一方、淡路島の循環型農業は、土がいろんな経験をします。
初夏から秋は田んぼとして稲が育ち、収穫後の稲わらは牛のエサとなり、フンが堆肥となって栄養分が土に返り、秋から春はそこで玉ねぎが育つ。同じ畑でバトンを渡し続けるマラソンのようなループを「循環型」と呼びます。
1世紀以上前から今日まで繋いできた淡路島の玉ねぎ農業に拍手です!
持続可能性も大事ですが、化学肥料や農薬が少ない野菜はいろんな味がします。
シンプルに、味がおいしいのです。
「大きく早く育つ」ことを目的とされた野菜は、味わいが淡白です。
一方、ゆっくりいろんな経験の中で育った野菜は、複雑な風味があります。
野菜っておいしいな、と思いますね。
そのまま生で「オニオンスライス」
淡路島の玉ねぎ・ターザンは、生でも甘味があって、香りが良いそうなので、まずはオニオンスライスにしました!
丸ごと一個、スライスしたオニオンは、すぐ食べずに辛みを抜きます。
水にさらすと栄養分が逃げるので、空気にさらしたまま30分以上放置がオススメとのこと。
30分後、辛みはだいぶ抜けましたが、まだ少し感じたので、この日はオープンオムレツに。
(残りはラップをして冷蔵庫で一晩置きます)
玉ねぎを半玉も入れたので、ぎっしり美味しい。
▼レシピ『オープンオムレツ』
材料:スライスしたオニオン1/2個、卵1個、牛乳大さじ1杯
調理:材料を全部混ぜて耐熱容器に入れて、レンジで500W-2分程度加熱して、完成♪
そして翌日、寝かしておいたオニオンスライスを食べたら…、
なんと甘味が増していました!
辛みも後味に少しだけあって、甘味とのバランスが良くなっています。
生で食べるなら、一晩寝かせておくのが楽チンで良いですね。
そのまま、ポン酢とかつおぶしをかけて、あっさりサラダで食べました。
加熱して「芯だけのオニオングラタンスープ」
玉ねぎは、実は2つに部位がわかれます。内側と外側で、甘さや食感が異なるのです。
内側はより甘く、外側はシャキシャキ感が強い。
淡路島の玉ねぎは甘いと知った時、内側のより甘い部分だけを集めて、芯だけのオニオングラタンスープを作りたいなと思っていました。
いざ!
油をちょっとだけひいて、中火で炒めます。
焦げないように気をつけながら、飴色になるまでよーく炒めてから、水を追加。
入っているものは、玉ねぎ、水、少々の油と塩だけです。
味見。
「うっま〜〜〜〜〜〜い! 甘い!」
「シンプル イズ ベスト」を象徴するスープです。
このままでもいいのですが、ちょっと気取りたいので、パンを乗せて、チーズをかけて、200度のオーブンで10分。
完成!
▼レシピ『芯だけのオニオングラタンスープ』
材料:玉ねぎの芯のみ、油と塩少々/とろけるチーズ、硬めのパン
調理:玉ねぎを油で色付くまで炒めてから、ひたひたになるくらい水いれて5分くらい煮込む。
耐熱容器にオニオンスープとパンを入れ、チーズをかけて、200度のオーブン-10分で完成♪
パンがいっぱいスープをすって、大満足の逸品ができました。
芯のスープは最高でした。
加熱して「オニオンマーマレード」
変わり種を、ひとつ。
フレンチで食べられているオニオンマーマレード。
アクセントとして、サラミやパテのお肉のつまみやチーズにちょっと乗せたり、パンに合わせたり。
赤玉ねぎで作ることが多いようですが、黄玉ねぎでもできると思ったので、トライ。
お気軽さを追求して、レンジでつくりました。
完成!
▼レシピ『オニオンマーマレード』
材料:玉ねぎの重量に対して10%の砂糖を入れて、水分が出るまで少し放置。
調理:材料を耐熱容器に入れて、ラップしてレンジで500W3分。ラップ外して混ぜて、またレンジで2分。色がつくまで調整しながら加熱して完成♪
ほんのり甘いオニオンマーマレードができました〜〜〜!
瓶に入れて、冷蔵庫で保存。いつでもちょい乗せできる。粋でしょ。ふふ。
揚げて「オニオンチップのギリシャ風ディップ」
レンジでオニオンシリーズは揚げ物でもやります。
オニオンチップをレンジで作りましょう。
スライスした半玉のオニオンに、油を大さじ2杯かけて、ラップをせずに500Wで3分。
焦げない手前で、カリッとするまで、調整しながら加熱します。
冷めるとカリッとなるので、多少柔らかくても焦げる前に止めることが大事です。
はい、チップ完成〜〜〜!
これを水切りヨーグルトとちょっとのニンニクとあえます。
ギリシャ風のディップができました!
▼レシピ『オニオンチップのギリシャ風ディップ』
材料:オニオンスライス1/2個、油大さじ2、水切りヨーグルト適量、ニンニクすりおろしと塩少々
調理:オニスラと油を耐熱容器に入れて、レンジ500W 3分、2分、あとは色をみて加熱時間を調整。
完成したオニオンチップを水切りヨーグルトとニンニク、塩であえて、完成♪
水切りヨーグルトは、爽やかなクリームチーズみたいな味なので、おやつだけじゃなく料理にもぴったりです。
今回は、丸ごとグリルしたナスを横に添えて、生のオニオンスライスも混ぜ込みました。
美味しい〜〜〜〜。
すりおろし以外の食べ方で楽しんだ
いただいた食べ方案内を見ると、「すりおろしでも食べられますが、サラダ、加熱に比べて味が劣ります」とありました。
どんなふうに食べようかな〜、玉ねぎ麹を作ろうかな〜、ハンバーグの和風ソースにしようかな〜、玉ねぎドレッシングもいいな〜とも思ったのですが、今回は方向転換。
すり下ろしに適した玉ねぎで、もろもろやりたいと思います。
…新玉かな?
(淡路島の新玉はめっちゃ美味しいらしい)
まとめ
淡路島のなかて品種・ターザンは、生でも美味しい甘めの玉ねぎ。
生でも、焼いても、揚げても美味しいので、料理が楽しいです。
次は、新玉ねぎを食べてみたいと思います〜!