[ Yamabukiの食と旅と体の探究ブログ ]

ハロー。ここは「食と旅、ときどき病気」について語る30s女の小さな部屋です。素敵な食べもの、国内外の旅記、影響力のあった読書、肝臓まわりの体験記がブログのトピックです。うまい例えを言えたときにテンションが上がります。

プラハ城は見どころがたくさん!Bコース疑似体験記事。

フラッチャニ地区の小高い丘の上にあるプラハ城。

今後、「プラハといえば、なに?」と聞かれたら、「やっぱりプラハ城でしょう!」と言いたくなっちゃう素晴らしい〜惹きつけられる場所でした。

 

そしてお恥ずかしながら・・・プラハ城って、一つの建物のことをいうんだと思っていたのですが、一つの区画のことなんですね。城内には、王宮や教会や修道院など建物はいくつもございました!

 

まるで城壁内に小さな街があるようでした。

 

 

 

 

 プラハ城内のMAP

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プラハ城内MAP(地球の歩き方より)

MAPの左下にある「新登城道」の階段を登って来ると、「第一の中庭」の門の前に着きます。

 

この門から、中に入ることはできません。

 

門の前には、2体の大きな彫像があります。西洋の風神雷神みたいな。

 

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第一の中庭の門にある「戦う巨人たち」の像

 

これは「戦う巨人たち」という彫像で、18世紀後半にイグナーツ・プラツェルさんが造られたそうです(今あるのは20世紀初頭に複製されたもの)。

門の両脇には、衛兵さんがいます。ビシッと立って、微動だにしない衛兵さん。

毎時ちょうどに交代式があって、正午の交代式は音楽隊のファンファーレもある盛大なもの。私もプラハ城を出るときに運よく出くわしました。

 

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衛兵さんの交代式(正午)

 

プラハ城への入り口と料金コース詳細

プラハ城に入るには、この門を通過して先に進んでください。

門を正面に見て左の隅っこに、入り口があります。

 

ここで荷物検査を受けてから、中に入ります。チケットは中に入ってから、インフォメーションで購入しますので、この時には持っていなくて大丈夫。

インフォメーションは、プラハ城MAPの緑色で「i」マークがある場所にあります。

私は朝8時ころにプラハ城についたので、手荷物検査は誰も並んでいませんでしたが、プラハ城を出た12時ころは長蛇の列でした。手荷物検査そのものも割と時間がかかるので、午前中に早めに行かれることをお勧めします。

 

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プラハ城の入り口(午後は長蛇の列になってしまう、午前がおすすめ)

 

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インフォメーション

 

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料金プラン(日本語版)

 

プラハ城(Plague Castle)

時間:6〜22時  ※敷地内には入れますが、施設のオープン時間は別に設定されていますので注意!

定休日:無休 /料金:コース別で料金が異なります。

<コース名|内容|金額>

コースA|聖ヴィート大聖堂、旧王宮、プラハ城についての展示、聖イジー教会、黄金小路、ダリボルカ、ロジュンベルク宮殿|大人350コルナ、子供・学生175コルナ

コースB|聖ヴィート大聖堂、旧王宮、聖イジー教会、黄金小路、ダリボルカ

|大人250コルナ、子供・学生125コルナ

コースC|聖ヴィート大聖堂の宝物展、王宮美術館|大人350コルナ、子供・学生175コルナ

カメラ撮影する場合は、追加50コルナ 必要です。クレカ利用できました。

 おすすめは2〜3時間で回れる<Bコース>です。

 

インフォメーションには、日本語の案内もありますのでじっくり考えてられます。

 

 

 

聖ヴィート大聖堂

チケットを購入して進み、「第2の中庭」から「第3の中庭」へと門をくぐって進むと・・・

 

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どーーーーーーーん!!!

 

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聖ヴィート大聖堂入り口の西ファサード

 

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中央扉を飾る「キリストの受難」



 

聖ヴィート大聖堂」が、めちゃくちゃ存在感を放ってきます。聖堂ではなくて、「大」聖堂。見上げていると首が痛くなっちゃうくらい高さがあり、外壁の装飾も豪華。自分が通ってきた門から大聖堂までの距離も短いので、迫力が凄い。

 

圧倒されます。

 

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聖ヴィート大聖堂の内部

 

もとも930年に造られたロトンダ(円筒型のシンプルな教会。ロマネスク様式)から始まった。やがて14世紀のカレル4世の時代に、現在に見られるような堂々たる建物に改装する工事が始められた。フランスから呼ばれた最初の建築家マチアスが亡くなったあと、オーストリア国境近くにあるドイツのグミュントから呼び寄せられたのが若きペトル・パルレーシュ。

 

ん? ペトルさん?

・・・ぁ、カレル橋の設計も27歳のペトルさんだった!

王様に信頼された建築家だったんですね。

 ロトンダから始まって、こんなに壮大な建造物になったことも驚きですが。

 

 

フス戦争の影響により、1420年に一旦建設が中断され、最終的な完成を見たのは20世紀に入ってからのことだったが、パルレーシュの設計に基づいたゴシック建築は、その天才ぶりを幾世紀隔てた現在まで伝えている。

 

中に入ると、チケット持っている人は、内部をぐるっと一周できます。

 

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天地創造」の場面を表現しているバラ窓

 

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入ってすぐに豪華なステンドグラスが並ぶ

 

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パイプオルガン

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細部にも音楽への愛を感じます

 

 

この大聖堂は、奥行き124m、幅60m、塔の高さは96,6m。19世紀末から20世紀初頭にかけて作られた見事なステンドグラスの中には、ムハ(ミュシャ)の作品もある。

 

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ムハのステンドグラス「聖キリルと聖メトディウス」

 

ミュシャのステンドグラスは、左の手前から三番目。

作風がこれだけ違うので、眺めていればわかりました。チェコは、建築に画家の影響がかなり入り込んでいると感じます。

 

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拡大!

 

ムハ(ミュシャ)Alfons Mucha/1860〜1939

草花をアレンジした文様や、流れるような曲線を多用したアールヌーヴォー様式と、優美な女性像を巧みに取り入れたがか。ブルノ近郊の下町で生まれ、ミュンヘンやパリで下積み時代を送ったムハの転機は34歳の時。フランスの大女優ベルナールより依頼された劇場用のポスターが大評判になり、ポスターや挿絵などの仕事が次々と舞い込むようになる。パリで確固たる地位を築いたのちにプラハに戻ったムハは、大作『スラヴの叙事詩』を制作。その後、建物の装飾や紙幣のデザインも任される国家を代表する画家となった。

 

 陽の光が入ると、表情が出て美しいです。

 

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約2トンの銀で作られた「聖ヤン・ネポムツキ―の墓碑」



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裏側に回ると見ることのできる「聖ヴィートの墓」

 

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壁画

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客人を招いて食事をするところかしら、このステンドグラス。

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壁画も見応えがあります

 

地下にはカレル4世をはじめ、ヴァーツラフ4世、ルドルフ2世ら、代々の王の墓が納められている。

 

プラハプラハたらしめた王様は、この地に眠っているんですね。

 

私は行きそびれたのですが、この聖ヴィート大聖堂の南塔は登ることができて、プラハの街並みを一望できるそうです。行けばよかった〜〜〜(150コルナ )。287段を登らなきゃらしいけど。

 

 

 

旧王宮のブラディスラフホール

聖ヴィート大聖堂を出ると、すぐ「旧王宮」の入り口があります。大聖堂とはうって変わって、なんか普通の建物、と思っちゃった。入り口はね。

 

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旧王宮

 

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旧王宮への入り口

 

 

でも、中に入ったら、ホールの天井がめちゃかっこいいの!

 

ブラディスラフホールは、縦62m、横16m、高さ13m。完成した16世紀当時にはヨーロッパ最大のホールだった。梁が助骨状の模様となっているアーチ型の天井が印象的だ。

 

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旧王宮最大の部屋「ブラディスラフホール」

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この部屋を支えるのは柱ではなく「交差ヴォールト天井」

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角度を変えると、自分が生き物の中に入り込んだようにも見える。

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花のようにも見える。ガウディのグエル教会を見た時のことを思い出しました。

 

大統領選挙は旧王宮の中の「議会の間」で行われているそう。

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「議会の間」

 

天井が本当に美しいです〜〜〜。こういう生物的な建物が好き。なんでなんでしょう、包まれている感じがするのかなぁ、安心するんだよなぁ。

滑らかな曲線が、根っこのようで、木の中にいるような感じがします。

 

 

 

奥の方に二階にあがる階段があります。

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二階へ上がれます

 

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二階にはプラハ城に関する展示がされていました

 

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英語の説明板がいくつかあります

 

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◆旧王宮(St.Vitus's Cathedral)

時間:4〜10月 9:00〜17:00/11〜3月 9:00〜16:00

定休日:無休 

 

 

 

 

聖イジー教会

この王宮を出たら、正面に見えてくるのは「聖イジー教会」です。

赤茶と白の可愛らしい正面の建物。ロマネスク様式の2本の白い尖塔があります。

正面と塔は別物みたいですが、どちらもこの教会の一部です。

 

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「聖イジー教会」白い尖塔が一つ隠れちゃってる・・・(涙)

 

920年に完成した現存する城内最古の教会で、973年には隣接して修道院が増築された。現在の姿は火事のあと1142年に再建されたもので、さらに17世紀には初期バロック様式の華やかなファサードが造られている。

 

 はじめにつくられた時は木造で、火災にあった後に石造に変更しています。

その時の木なのかなあ、天井は木造なんです。大体は石造の11世紀ロマネスク様式。正面の入り口のファサードは17世紀バロック様式

 

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「聖イジー教会」の内部

 

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聖イジー教会の構造

 

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チェコの建物って、聖イジー教会だけじゃなくて他の建物も、改築がめっちゃされている。復元ではなくて、その時代で良いと思った様式をどんどん取り入れて加えている。古いものは壊さずに残しながら、新しいものをミックスして、その時代にもなかったネオ建物を造ってきたようだ。だから時代を追いながら建物を鑑賞するのは、結構大変なんだけど、その姿勢は尊敬するなぁ。

 

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壁が厚くて窓が小さく内部が暗くなりがちなロマネスク様式の建物に登場したフレスコ画。こちらはチェコ最初の殉教者のルミドラさんの生涯を描いたフレスコ画です。

 

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ヴラジスラフ1世の棺と肖像画。ヴラジスラフ1世はルミドラさんの子どもです。

 

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地下の礼拝室(MAPでいうと5の場所)

 

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南側にある像

 
◆聖イジー教会(Basilica of St. George)

時間:4〜10月 9:00〜17:00/11〜3月 9:00〜16:00

定休日:無休 

 

 

 

黄金小路とフランツ・カフカ

聖イジー教会を出ると、細道を通って「黄金小路」へ。

召使いたちが住んでいた色とりどりの小さな家が並ぶ小さな路地です。入り口は小さく、158cmの私もかがんで入るほど。この路地の一角に当時錬金術師が住んでいたから、黄金小路という名前らしい。

 

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黄金小路

 

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当時の暮らしの様子(1)

 

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当時の暮らしの様子(2)

 

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斧に鉄砲がくっついた一石二鳥系アイテム。どちらで攻めようか迷っている間に、多分やられる。

 

 

『変身』で有名なフランツ・カフカも、1916年の約半年間、こちらで仕事をしていたそうです。

 

フランツ・カフカ Franz Kafka/1883〜1924

プラハの旧市街でユダヤ人の子として生まれたカフカ。主人公がある朝突然虫になってしまうという物語『変身』(1915)が有名だが、生前には一部でしか評価されなかった。41年の短い生涯のうち39年間をプラハで過ごしたカフカは、世界や自分の存在の不確かさを見つめ、絶えず不安を抱え、思索にふけりながら、やっとの思いで生きていた。まるで、何年にもわたり他国に侵略され歴史に翻弄されてきたプラハのように。

 

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カフカが半年間、執筆していた家 NO.22

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表札

 

◆黄金小路(Golden Lane)

時間:4〜10月 9:00〜17:00/11〜3月 9:00〜16:00

定休日:無休 

 

 

ダリボルカ

黄金小路を出て、プラハ城の端っこに進むと、ダリボルカがあります。

当時は牢獄として使っていたようで、中に入ると拷問器具があって、写真は撮りませんでした。すぐに出ちゃった。

 

◆ダリボルカ(dailbor Tower)

時間:4〜10月 9:00〜17:00/11〜3月 9:00〜16:00

定休日:無休 

 

 

 

これでBコースは終わりです。

プラハ城の東側に出るので、その高台からプラハの街並みを眺めることができます。

景観を撮影して、来た道を引き返しました。

 

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プラハ城の東側から見るプラハの街並み

 

 

この東側からも街に帰れるのだけど、もう一度、聖ヴィート大聖堂をみたくなったんです。あの迫力は、人を惹きつける魅力があります。安心するというか・・・。

東側から見る聖ヴィート大聖堂も素敵! 西側とはまた違った印象です。

西と南は門があるのですが、この東側は裏側にあたり、門がありません。でも、私はこの角度が一番好きかも。

 

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聖ヴィート大聖堂の東側(裏側)

 

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屋根の色がエメラルドグリーンで綺麗なのです。

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正午の交代式に向かう衛兵の列


 

広場にはカフェもあったから、もし暖かい日ならば、椅子に座ってのんびりと大聖堂を眺めたいなぁと思いました。

 

 今回は冬だったから、暖かい夏の時期にも見に来てみたい。

プラハ城、好きです。

 

【引用文献】地球の歩き方編集室『地球の歩き方A26 チェコポーランド/スロヴァキア 2018〜2019年版』(ダイヤモンド社、2018年)