[ Yamabukiの食と旅と体の探究ブログ ]

ハロー。ここは「食と旅、ときどき病気」について語る30s女の小さな部屋です。素敵な食べもの、国内外の旅記、影響力のあった読書、肝臓まわりの体験記がブログのトピックです。うまい例えを言えたときにテンションが上がります。

本当におもしろい情報は、その場にしかない。

チェコ&ドイツ旅行記の更新ままならず、2月15日から2週間ほどタイに行ってきました。




旅程は、盛りだくさん。

バンコクひとり旅×3日、
バンコク三人旅×1日、
南タイのハジャイへ後輩に会いに行く×4日、
バンコク四人旅×2日、
北タイの山奥ラフ族の村に十六人旅×4日。


この記事で書きたいのは、最後の北タイの十六人旅のこと。



スタディツアーが3つ集まって大人数になった。

スタディ」とついている通り、学びに行くための旅。
一緒に行く人も、学びに興味のある年代なのでわたしよりもずっと先輩方。

若くて40代、50代、60代、70代が同じくらいいる。
やってきたこともバラバラで、
獣医さん、講師、大学生、NPO運営者、農家の嫁たち、そして無職(←わし)。などなど。



ラフの村で夜ごはんを食べた後には、お酒を飲みながら話をすることが恒例だった。

ラフ族の村の農業や暮らしを改革してきたラフ族のダイエーさんの話、
ラフ族の牧畜をサポートしてきた獣医さんの話、
そして八王子エリアの農家の嫁たちの普段の活動の話。



今回書きたいのは、この嫁たちの話。

といっても、赤裸々に書くことは控えたい。

なぜなら、彼女たちの生活に関わるからだ。
それと、情報は文字で全て伝えることもできないからだ。


タイの山奥に一緒にいき、ラフの村で寝食を共にし、
少しお酒を飲んで緩んだからこそ、言えること。言いたいこと。


農家の嫁として大変だったこと、起業するためにしてきたこと、八王子というエリアの特徴。
その時の空気、話した順番、表情、笑い声…。


お家の中でなかなか大変だったであろう家族間の関係性も、
おもしろおかしく話して、笑い飛ばしてしまう嫁たちの太さをみて、
「農家の女は逞しくてかっこいいなー」と、
そんな生き方をしている彼女たちを心底、羨ましく思った。


彼女たちにとっては隠してきたことを話した、わけではないので、
きっといつも通り話したつもりだろうけれども、
会話はその場にいる人や空気で内容が変わってくる。
引き出される言葉も変わる。

タイの山奥のラフ族の村のゲストハウスの一室でなければ、聞けなかったこと。

誰かが聞いて書いた記事や、誰かが撮ってきた動画では、
目や脳は潤うけれども、体は何にも反応しない。
表に出るとわかっていれば、話す方もかっこつけるから。
建前が多くなる。でも本当に面白いのは、裏側の本音だ。

話を聞いていると、鳥肌が立って、なんども相手を見て、自分の頬の筋肉も疲れるような、
体が動く体験こそ、自分の肥やしになるものだ。

体験こそ、最強。


今回のタイ旅行を経て、それは確信に変わった。

場を作る、というのは、非常に意味のあることだ。