【実食レビュー】三重県伊勢より山口製麺の伊勢うどんをおうちで。常温パウチうどんは3分でふわアツ、たまり醤油ベースの甘辛タレとベストマッチ
一度は行ってみたいけど、案外遠くて、なかなか行けない伊勢神宮。
念願かなって、数年前に行ってきました!
伊勢神宮をお参りするには外宮と内宮の二ヶ所があることと、その2つはバスで20分かかることを現地で知りました。想像していたよりもビッグスケールだった伊勢神宮。境内も広く、お参りに時間をかけたために、伊勢うどんを食べそこねたのです。
旅でやり尽くせなかったことがあるときは、またそこに行く理由ができた、と次回の楽しみに考える方です。しかし、やっぱり伊勢エリアは遠い。
もう伊勢うどんを食べることはないのかなぁ、と思っていたら、どうやら「お届け伊勢うどん」というのがあるらしい。今回、実食する機会を得たので、初めての伊勢うどんをレポートしたいと思います。
▼こんな方におすすめ
- 伊勢うどんの味を知りたい人
- こしのないうどんなんて・・・と食わず嫌いの人
- 伊勢神宮に行った気分に浸りたい人
さーて、おうち伊勢うどん、はじめましょう!
伊勢うどんって何?
「いただきます」のその前に、そもそも、伊勢うどんってなんでしょう。
日本には有名なうどんがいくつもあります。
香川の讃岐うどん、秋田の稲庭うどんは知名度が高いです。五島列島の五島うどん、群馬の水沢うどん、富山の氷見うどんを加えて、日本五大うどんなんて呼ばれます。
他にも名古屋の味噌煮込みうどん、山梨の吉田うどんやほうとうなど、地域ごとに特徴があって旅先で食べるのも楽しい。実は埼玉にも、武蔵野うどんや加須うどんといったご当地うどんがあるくらいです。
▼うどんの特徴リスト
- 讃岐うどん---太麺、もちもちのコシの強さ
- 稲庭うどん---細麺、平たく滑らかな食感
- 水沢うどん---太麺、透き通りコシがあるザルうどん
- 五島うどん---細麺、コシがあり椿油を塗って熟成させる
- 氷見うどん---細麺、手延べでつくる餅のようなコシ
- 味噌煮込みうどん---太麺、コシの強い生麺を八丁味噌の汁で煮る
- 吉田うどん---太麺、硬い歯応えのある麺と唐辛子ベースのすりだねを薬味としてつける
- ほうとう---極太平麺、柔らかめの生麺をかぼちゃの入った汁で煮る
- 武蔵野うどん---太麺、コシが強く表面はゴツゴツ、甘めのつけ汁で食べる
- 加須うどん---夏は細麺、冬はひもかわと姿を変える。コシが強く盛りうどんで食べる
伊勢うどん---極太麺、柔らかくもっちり、たまり醤油ベースの甘めの汁を絡める
コシの強いうどんが軒を連ねる中で、伊勢うどんの「柔らかい食感」は珍しい。
この食感は長いゆで時間が影響していて、通常のうどんは15分ほどゆでるところ、伊勢うどんは1時間もゆでるそう。タレは黒く、カツオ・いりこ・昆布などの出汁がきいていて、旨味と甘味が強いらしい。ベースはたまり醤油。たまりを愛する東海地方らしさを感じますね。
※たまり醤油とは主原料は大豆。色も旨味も濃厚な醤油。豆味噌をつくる工程でできる上澄み液を食べたことが起源。
伊勢うどんとお蔭参り
伊勢うどんが存在感を出し始めたのは、江戸時代。
当時、テレビも携帯もSNSもなかったけれど「ブーム」はありました。それが、お伊勢参り。60年に1回、数百万人が伊勢神宮にお参りに行く巨大な動きがあったそうです。江戸時代の人口は3,000万人くらいで、そのうちの数百万人と考えると、国を挙げての一大ブームですね。
長時間ゆでっぱなしでもいい伊勢うどんは、参拝客がきたら、釜からあげてすぐに提供でき、重宝されたようです。歩きっぱなしで疲れた体には、柔らかくて温かいうどんは染みただろうなぁ〜。
おうちに届きました
表のパッケージにJP/EGで「伊勢」の文字が4つも。「伊勢うどん!」と主張しています〜。
常温タイプなので保存が楽です。冷蔵庫のスペースを使わないのもいいですね。
こちらは1948年創業の山口製麺さんの伊勢うどん。3食タレ付きです。伊勢を飛び出て、埼玉にやってきました。お取り寄せカルチャーって、ほんとありがたいですね。
、 このへんの道を通って、伊勢うどんを食べて、お参りに行っていたんですね。 もう少し歴史を知りたい方はこちらを。 ▼伊勢うどんの歴史 www.ise-udon.net「宮川から五十鈴川まで」と言われ、伊勢を挟む2つの川を渡ってしまうとお店では食べれないというほどに、神宮のお膝元である伊勢独特のおうどんでした。弊社の創業は、近所の農家の方が畑で収穫し、あまった小麦を持ってきていただいたものを、伊勢うどんに製麺、その手間賃を頂くことを生業にして始まりました。