[ Yamabukiの食と旅と体の探究ブログ ]

ハロー。ここは「食と旅、ときどき病気」について語る30s女の小さな部屋です。素敵な食べもの、国内外の旅記、影響力のあった読書、肝臓まわりの体験記がブログのトピックです。うまい例えを言えたときにテンションが上がります。

【実食レビュー】三重県伊勢より山口製麺の伊勢うどんをおうちで。常温パウチうどんは3分でふわアツ、たまり醤油ベースの甘辛タレとベストマッチ

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伊勢うどん


一度は行ってみたいけど、案外遠くて、なかなか行けない伊勢神宮
念願かなって、数年前に行ってきました!


伊勢神宮をお参りするには外宮と内宮の二ヶ所があることと、その2つはバスで20分かかることを現地で知りました。想像していたよりもビッグスケールだった伊勢神宮。境内も広く、お参りに時間をかけたために、伊勢うどんを食べそこねたのです。


旅でやり尽くせなかったことがあるときは、またそこに行く理由ができた、と次回の楽しみに考える方です。しかし、やっぱり伊勢エリアは遠い。

もう伊勢うどんを食べることはないのかなぁ、と思っていたら、どうやら「お届け伊勢うどん」というのがあるらしい。今回、実食する機会を得たので、初めての伊勢うどんをレポートしたいと思います。




▼こんな方におすすめ

  • こしのないうどんなんて・・・と食わず嫌いの人


さーて、おうち伊勢うどん、はじめましょう!




伊勢うどんって何?

「いただきます」のその前に、そもそも、伊勢うどんってなんでしょう。


日本には有名なうどんがいくつもあります。


香川の讃岐うどん、秋田の稲庭うどん知名度が高いです。五島列島五島うどん、群馬の水沢うどん、富山の氷見うどんを加えて、日本五大うどんなんて呼ばれます。

他にも名古屋の味噌煮込みうどん、山梨の吉田うどんやほうとうなど、地域ごとに特徴があって旅先で食べるのも楽しい。実は埼玉にも、武蔵野うどんや加須うどんといったご当地うどんがあるくらいです。

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埼玉の武蔵野うどんです!肉汁につけて食べます、もちもち。

▼うどんの特徴リスト

  • 讃岐うどん---太麺、もちもちのコシの強さ
  • 稲庭うどん---細麺、平たく滑らかな食感
  • 水沢うどん---太麺、透き通りコシがあるザルうどん
  • 五島うどん---細麺、コシがあり椿油を塗って熟成させる
  • 氷見うどん---細麺、手延べでつくる餅のようなコシ
  • 味噌煮込みうどん---太麺、コシの強い生麺を八丁味噌の汁で煮る
  • 吉田うどん---太麺、硬い歯応えのある麺と唐辛子ベースのすりだねを薬味としてつける
  • ほうとう---極太平麺、柔らかめの生麺をかぼちゃの入った汁で煮る
  • 武蔵野うどん---太麺、コシが強く表面はゴツゴツ、甘めのつけ汁で食べる
  • 加須うどん---夏は細麺、冬はひもかわと姿を変える。コシが強く盛りうどんで食べる

伊勢うどん---極太麺、柔らかくもっちり、たまり醤油ベースの甘めの汁を絡める


コシの強いうどんが軒を連ねる中で、伊勢うどんの「柔らかい食感」は珍しい。

この食感は長いゆで時間が影響していて、通常のうどんは15分ほどゆでるところ、伊勢うどんは1時間もゆでるそう。タレは黒く、カツオ・いりこ・昆布などの出汁がきいていて、旨味と甘味が強いらしい。ベースはたまり醤油。たまりを愛する東海地方らしさを感じますね。

※たまり醤油とは主原料は大豆。色も旨味も濃厚な醤油。豆味噌をつくる工程でできる上澄み液を食べたことが起源。

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伊勢うどん

伊勢うどんとお蔭参り

伊勢うどんが存在感を出し始めたのは、江戸時代。
当時、テレビも携帯もSNSもなかったけれど「ブーム」はありました。それが、伊勢参り。60年に1回、数百万人が伊勢神宮にお参りに行く巨大な動きがあったそうです。江戸時代の人口は3,000万人くらいで、そのうちの数百万人と考えると、国を挙げての一大ブームですね。

長時間ゆでっぱなしでもいい伊勢うどんは、参拝客がきたら、釜からあげてすぐに提供でき、重宝されたようです。歩きっぱなしで疲れた体には、柔らかくて温かいうどんは染みただろうなぁ〜。




おうちに届きました

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伊勢、ISE、伊勢、ISE、伊勢うどん


表のパッケージにJP/EGで「伊勢」の文字が4つも。「伊勢うどん!」と主張しています〜。
常温タイプなので保存が楽です。冷蔵庫のスペースを使わないのもいいですね。

こちらは1948年創業の山口製麺さんの伊勢うどん。3食タレ付きです。伊勢を飛び出て、埼玉にやってきました。お取り寄せカルチャーって、ほんとありがたいですね。

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三食タレ付き

「宮川から五十鈴川まで」と言われ、伊勢を挟む2つの川を渡ってしまうとお店では食べれないというほどに、神宮のお膝元である伊勢独特のおうどんでした。弊社の創業は、近所の農家の方が畑で収穫し、あまった小麦を持ってきていただいたものを、伊勢うどん製麺、その手間賃を頂くことを生業にして始まりました。

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宮川から五十鈴川まで、のMAP
、 このへんの道を通って、伊勢うどんを食べて、お参りに行っていたんですね。 もう少し歴史を知りたい方はこちらを。 ▼伊勢うどんの歴史 www.ise-udon.net

いざ、実食!

さて、早速いただきましょう。 お湯を沸かします。沸騰したらうどんを鍋に入れて3〜4分ほどゆでます。 f:id:mugmum:20210611205250j:plain 最初の2分くらいは触らずに、ほぐれてきたら箸でほぐします。だんだんと、うどんに透明感が出てきました。 f:id:mugmum:20210611205207j:plain ゆで終わったらザルにあけ、アツアツのうちに器へ。タレをかけて、完成です。 f:id:mugmum:20210611205249j:plain 本当に、麺が極太で、タレが黒い。 うどんを混ぜてタレを絡めて、いただきます! ほほほ。たしかに全然コシがない。ふわふわでアツアツの麺です。今まで食べた麺の中で、一番コシがありません。餃子や焼売の方が、皮にコシがある。 でも、このアツアツでふわふわな麺に、旨味の濃い甘辛のタレ。2つがとてもマッチしています。熱くて柔らかい麺に濃いタレという組み合わせこそ、おいしい理由。想像していたよりも、ずっとうまいうどんでした。

ちょっぴりアレンジ

二食目は、ポーチドエッグとネギを乗せ、ピスタチオオイルをかけて、フォークでいただきました。 f:id:mugmum:20210611205336j:plain f:id:mugmum:20210611205356j:plain おいしいですが、うどんとタレの存在感が強くて、ちょい足ししたところでやっぱり伊勢うどんです(笑)。 他にもいろんな食べ方が紹介されています。 ▼食べ方が自由な伊勢うどん www.ise-udon.net でも、私はやっぱりこのタレとともに食べたいなぁ。

まとめ

もちもちもっちりな食感が好きなので、コシのないうどんってどうなんだろうと思っていました。実際に食べてみると、フワアツの麺とこっくりの濃厚タレのペアリングがバッチリで、何も入れずにこれだけでいいな、と思うくらい。柔らかい麺は疲れた時にも食べやすくて、うどんの選択肢が広がりました。 今回おうちで食べたパウチ式の麺は、あまりもっちり感を感じなかったけど、伊勢うどんを調べると「柔らかくてもっちり」と書いてあったので、お店で釜揚げされた伊勢うどんを食べてみたい…。やっぱりもう一度、お伊勢参りしなくちゃだなぁ。そう思わせてくれたうどんに、感謝を込めて…、THANK YOU! f:id:mugmum:20210611205408j:plain

商品詳細

商品名:常温伊勢うどん 3食入(化粧箱)(たれ付) 内容量:3食入(1食×3袋・たれ付) ※1食あたり うどん240g、たれ30ml 賞味期限:常温で2ヶ月 価格:864円(税込・送料別) www.ise-udon.net f:id:mugmum:20210611205224j:plain