2050年の“お金”について考える!? 『貨幣の束縛』というカンファレンスに参加してきた。
もしいま、この世界から貨幣がなくなったなら。
労働は、信用は、治安は、価値観は、どうなる?
それでも残る、人間の本質とはなにか?貨幣によって、経済社会は進化してきた。
しかし貨幣は、社会の歪みを生んできたことも事実だ
このカンファレンスを実施する主催者からの問いかけ。
一部抜粋ですけれども、かなり尖っている挑戦的な問いかけだと思いました。
今の時代、
AI が出てきて人間が職を失う?って危機感が出てきたり、
人生100年時代になるからこれまでの仕事の定義は変わるよって言われたり、
仮想通貨で今よりグローバル化が進むよとか、
”仕事とお金”について大きな変化の時を迎えているような状態。
でもそうは言っても生きているだけで、
家賃は毎月数万円取られるし、
国民年金と国民健康保険と住民税と所得税が覆いかぶさってくるし、
食費も交通費も、時には医療費もかかる。
結婚したり子供を産んだら、結婚資金とか養育費とかもかかるわけで、
そうなると年収は低いよりも高い方がいいし、
やっぱりお金に苦しめられる・・・。
苦しい、、、逃れたい、、、誰かに押し付けたい、、、
・・・年収の高い男性と結婚したい!
みたいな思考回路に自分で嫌気がさしている私に、
SNSでこんなカンファレンスの告知がシェアされてきました。
2018年10月30日(火)
「貨幣の束縛」by ネットプロテクションズ
12:30~20:00
無料
登壇者はすごいぞ。
こんなカンファレンスが無料!?
しかし、ど平日に開催。
しかも、真昼間から長時間。
この開催日時を選んだってだけで、”フツー”のイベントとは一風違うぞ、と思いました。
この攻めの姿勢は、なかなかできないです。
イベントって、人にきてもらって、なんぼ。人を集めてなんぼ。
だから開催場所や日時は参加者が参加しやすいポイントを定めて設定するし、
それでも人数が見込めなければ、
金券巻いたりプレゼント用意して撒き餌作戦を行うのが普通。
でも、このイベントの姿勢は、
人集めが目的ではない、何か・・・。
このカンファレンスに人格があるように見えたのです。
参加者は、書類選考方式。
応募フォームの入力内容で判断されるとのことでした。
入力しようとすると・・・
▼応募フォームの質問
Q1.現代社会をどう捉えていますか?懸念点や課題や希望などなんでも構いませんのでお考えを教えてください。
Q2.これから数十年先、社会はどのように変化していくと思いますか?上の質問と同様にお考えを教えて下さい。
Q3.本カンファレンスに応募した動機を教えてください。
めちゃ難易度が高くないですか、この質問3つ。
問いかけが深いです。
こうなったら自分の思っていることをぶつけたほうがいいな、と感じて、
めっちゃ赤裸々に書いて送らせていただきました。コンニャロメ!
・・・そして数十日後、
応募したのを忘れた頃に、当選のお知らせが!
やったー!
そのあとが、驚いた。
開催日時が近づいた頃にリマインドメールがきたのですが、
きちんと私の応募内容を読んだ上でのメール内容だったのです。
▼リマインドメールの抜粋
応募フォームにて、「幅をもって理解や共感や循環が必要になる」と記載いただきましたが、
まさに我々も価値基準や経済体系の分水嶺であると考えており、
本カンファレンスを開催するに至りました。
当日、(私の名前)様と共に未来を考えられることを心より楽しみにしております。
私もイベントを開催したことのある端くれの人間ですし、
こう言ったイベントには何回も参加していますが、
参加者一人一人に対してメールを送ってきたイベントは、
これが初めてです。
あぁ、本気でやってんな、これ。
というのが伝わりました。
だからなおさら、いかねばならぬと思いましたし、
特別感が増してもきました。
とうとう当日、
表参道のハイソサエティーな道路の一角に異様な地下への入り口。
なんかちょっと中は見えないけど、
少々の信者の集まり感があって、
20世紀少年のトモダチのような秘密基地を想像させます。
まずはじめに、主催者からのご挨拶。
株式会社ネットプロテクションズ 代表取締役社長(CEO)
柴田氏
自社のサービスについては少しだけ触れたくらいで、終わり。
あとは自社の組織体制についてのお話をして、
今日はみなさんと一緒に“お金”について考えたい、という開催趣旨でした。
社員の方と話したのですが、毎年新卒採用で新入社員が20人くらい入ってくるそうです。
過去3年間はそんな感じらしく、現在の社員数は100ちょっと。
新卒が20人はいると、社員数が20%UPするとかってすごい。
その採用がうまくいっているところもだし、社員の定着率もすごかった。
うっかり忘れたけど、ほとんどやめてなかった。
ただ、私が知らなかっただけで、ネットプロテクションズ さんはIT業界の中では有名企業のようです。
▼柴田氏のインタビュー記事で興味深かった記事
▼ネットプロテクションズ さんの採用をテーマにしたブログ(面白い)
社内の人が働きやすい環境づくりを進めて、
それが社外の人への魅力づけにもなっている同社の組織は、
なんとティール組織でした!!!
▼プレスリリース
ティール組織とは、フレデリック・ラルーさんが発信した言葉で、次世代の組織のこと。
詳しくはこちらの本で読んで欲しいけれども、
簡単に言うと、上司・部下でのタテのポジションで組織づくりをするのではなく、
みんなで目指すべき方向を共有してヨコでつながり進んでいく組織。
今回のイベントは、ネットプロテクションズ さんの本業ではないので、
社内の有志で「僕やりたい!私やりたい!」という若者中心で1年ほどかけて計画されたそうです。
・・・感動。
さて、次回のブログにて、
内容について触れたいと思います。